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2023.10.03 08:30

鳥の目線 ふわり高知県内巡る ドローン、さお先にカメラ、飛行機乗り撮影 「土佐鳥瞰紀行」掲載100回

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星(隕石(いんせき))が落ちてできたと伝わる星ケ窪(仁淀川町長者)

星(隕石(いんせき))が落ちてできたと伝わる星ケ窪(仁淀川町長者)


 県内各地を空から紹介する月2回の連載「土佐鳥瞰(ちょうかん)紀行」が今月1日、第100回の節目を迎えました。 東西に長く、南北は高低差が大きい高知県は、場所ごとに特色のある町並みや自然の風景が広がっています。集落の全景、季節ごとに色を変える山々の姿、各地にそびえる名木のたたずまい―。さまざまな高知の今を「鳥の目線」でお届けしています。掲載は毎月第1、第3日曜日のこうちワイド2面。鳥になった気持ちでお楽しみください。

 「伝説では星が落ちてできたっちゅう場所。山のてっぺんが、ぽっかり、くぼんじゅうがよ。空から撮れんもんやろうかね」

 先輩記者からのそんな一言が、「土佐鳥瞰紀行」が生まれる発端でした。

 仁淀川町長者の星ケ窪。ドローンを飛ばして撮影してみると、標高約600メートルの山の頂がすぱっと真横に切り取ったように楕円(だえん)形の広場になっていました。中央にはこれまた不自然なほどまん丸な池が。「星影の池」と呼ばれており、誰が測ったかは分かりませんが水深7メートルと言われています。

ドローンでの撮影は安全最優先で実施しています。カメラを長いさおに取り付けることも(高知市本町4丁目の高知新聞社)

ドローンでの撮影は安全最優先で実施しています。カメラを長いさおに取り付けることも(高知市本町4丁目の高知新聞社)

 地上からでもなく、旅客機のような高高度でもない。鳥の舞う“中途半端な高さ”から見た世界は新鮮です。この驚きをぜひとも読者と共有したいとの思いで、2019年6月3日、渡り鳥のように県内各地を巡る連載が始まりました。ドローンをメインに、小型カメラを長いさおの先に付けたり、時には小型飛行機に乗ったりとさまざまな方法で撮影しています。

2020年1月、新型コロナ前の最後の成人式でした (高知市桟橋通2丁目)

2020年1月、新型コロナ前の最後の成人式でした (高知市桟橋通2丁目)

 第1回の星ケ窪に始まり、今年9月17日付紙面で紹介した大川村の大川小中学校をもって県内34市町村すべての空を飛びました。第100回の節目に選んだのは高知城。県歴史文化財課や、そばにヘリポートを構える県警と調整した上で、早朝の淡い朝焼けの中に立つお城とお城下を撮影しました。

◆南海道随一の存在 高知城(高知市)―土佐鳥瞰紀行(100)

 土佐鳥瞰紀行は南海トラフ地震に備えた県土の記録でもあります。海辺の漁村や山間の集落、建物ひしめく都市部まで、これからも県内各地の姿と、そこに暮らす人々の営みを写し続けます。

 とはいえ肩肘張らず、風の向くまま気の向くまま。ふわ~りゆら~り、鳥のように。(報道部)

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