「ポラン先生ときけんなマジックショー」

2023.09.29 05:00

「ポラン先生ときけんなマジックショー」

高知新聞社

トラブルだらけの珍道中(ちんどうちゅう)！
　タヌキの小説家(しょうせつか)、ポラン先生(せんせい)は人付(ひとづ)き合(あ)いが苦手(にがて)です。草木(くさき)もこおる北国(きたぐに)の森(もり)の奥(おく)に、〈ノックしてもむだです〉などという看板(かんばん)を出(だ)して、ひっそりとくらしていました。本(ほん)もあまり売(う)れないし、あたらしく書(か)く小説(しょうせつ)もうまくいかない。

　そんなポラン先生(せんせい)の家(いえ)に、ある日(ひ)、南国(なんごく)に渡(わた)りそびれたカモのドリが訪(たず)ねてきました。

　ドリはマジシャンをしながら暮(く)らしていましたが、南国(なんごく)の家(いえ)に行(い)く途中(とちゅう)、フライドポテトの食(た)べすぎで飛(と)べなくなってしまいました。そして、お金(かね)も家族(かぞく)に預(あず)けたきり。まったく持(も)っていません。それなのにどうどうと「俺(おれ)を南国(なんごく)へつれていってくれ」と頼(たの)むのでした。

　しぶしぶ行(い)くことを決(き)めたポランですが、性格(せいかく)も得意(とくい)なことも正反対(せいはんたい)なふたりは、顔(かお)を合(あ)わせれば口(くち)げんかばかり。いったいどうなるのでしょうか。（ＮＰＯ法人(ほうじん)高知(こうち)こどもの図書館(としょかん)　三橋()沙希()）

「ポラン先生ときけんなマジックショー」 　北川佳奈／作・絵　小学館　小学校高学年以上

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