2024年 04月29日(月)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.09.12 08:25

高知新聞社 移転記念セミナー「幸せな地域のつくりかた」 10/10参加者募集

SHARE

地域の未来 共に考えよう!
 高知新聞社は、本社移転記念セミナー「幸せな地域のつくりかた~関係人口とともに~」を開催します。高知新聞は来年9月に創刊120周年を迎えます。その節目を前に、地域の皆さんと、地域の未来について語り合うイベントです。会場は高知新聞社新社屋8階のラウンジです。

 進行役に島根県立大学准教授でローカルジャーナリストの田中輝美さんと土佐山アカデミー事務局長で内閣府地域活性化伝道師の吉冨慎作さんを迎え、県内外で地域を元気にする取り組みを行っている実践者との対話を通じて、これからの地域に必要なことは何かを考えます。

 県内市町村の役場職員をはじめ地域おこし協力隊やNPO職員など、地域活性化の現場で活動されている皆さんの参加をお待ちしています。終了後には、一般参加者も交えた交流会(参加費無料)も予定しています。

《開催概要》
【日時】10月10日(火)午後3~5時
【会場】高知新聞社新社屋8階ラウンジ(高知市本町4丁目1の24)

【入場】無料(事前申込制)
【定員】現地参加50人、オンライン参加50人(応募多数の場合は抽選)
【内容】
(1)イントロダクション「10年で地域の何が変わった?」進行役2人によるトークセッション
(2)事例発表「私が大切にしてきたこと」地域づくり実践者4人による事例発表
(3)フリートーク「幸せな地域って?」登壇者6人と一般参加者によるトークセッション
【申し込み】専用申し込みフォームで受け付け
【締め切り】9月30日(土)
【問い合わせ先】高知新聞社営業局「幸せな地域のつくりかた」係(電話088・825・4031)


関係人口と協働で課題解決
島根県立大准教授 ローカルジャーナリスト 田中輝美さん
 イベントを前に、進行役として当日も参加する田中輝美さんに、関係人口とは何か、そしてそれが地域社会にもたらすものは何かを聞きました。

 □   □ 

 人口減少に直面している日本社会。人口が減っても幸せに暮らせる地域をどうつくっていくのか。ヒントになる考え方の一つが関係人口です。

 地域の人口は、短期的に訪れる観光客のような「交流人口」か、長期的に暮らす「定住人口」でした。関係人口は交流人口より関わるものの定住はしない「交流以上、定住未満」の存在です。政府も推進し、注目が高まっています。

 関係人口は何をもたらすのでしょうか。戦後、過疎化が進む地域で報告されてきたのは住民の「心の過疎化」でした。「何をしても無理じゃないか」「ここには何にもない」といった諦めに似た声を聞くことはないでしょうか。その結果、課題解決に立ち向かう担い手がいない。最大の壁と言われてきたのです。

 しかし、関係人口と協働している地域では、担い手が増えているケースをよく見かけます。住民と関係人口がいい影響を与え合い、「心の過疎化」が払拭(ふっしょく)されて課題解決に立ち向かう人材が生まれる好循環になっているのです。

 移住政策は確かに重要です。しかし、全体が減る中で移住者を奪い合っているだけでは、どこかは増えてもどこかは減る「ゼロサム問題」につながりかねません。複数の関係先を選べる関係人口は、奪い合いではなくむしろ人材をシェア(共有)する、より人口減少時代に適した考え方だと言えます。

 地域の主役はやはり住民であり、課題解決に立ち向かう住民が多ければ、多様な関係人口と力を合わせて解決していくことがきっとできます。

 たなか・てるみ 島根県浜田市生まれ。大阪大学文学部卒業後にUターンし山陰中央新報社に入社。記者として地域の再生に関心を持って取材活動を続ける。2014年秋、同社を退職し、ローカルジャーナリストとして島根に暮らしながら、地域のニュースを記録している。21年4月、島根県立大学地域政策学部准教授に着任。100年続けることを掲げる年刊誌「みんなでつくる中国山地」プロジェクトを仲間と実施している。

土佐山アカデミー事務局長 内閣府地域活性化伝道師 吉冨慎作さん
 「学び」をテーマに移住者や大企業の研修を呼び込むなど、高知市の山間部に人の流れをつくり出してきた土佐山アカデミー。その中心となってきた吉冨慎作さんも進行役として、今回参加します。地域活性化の最前線で活動してきた経験を基に、登壇者と参加者の対話を引き出します。
土佐山アカデミーの巨大竹製ブランコ。地域外の参加者とともに作った。座面は「おとなの遠足」で訪れた日本航空のエンジニアが機体の一部で作製

土佐山アカデミーの巨大竹製ブランコ。地域外の参加者とともに作った。座面は「おとなの遠足」で訪れた日本航空のエンジニアが機体の一部で作製

土佐山アカデミーが主催する「山暮らし体験ツアー」の参加者。炭やまきを活用し、火を扱う知恵と技を学んだ

土佐山アカデミーが主催する「山暮らし体験ツアー」の参加者。炭やまきを活用し、火を扱う知恵と技を学んだ

高知のニュース 高知市 催事・イベント 地域おこし 高知新聞からのお知らせ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月