介良民具館が小学校に引っこし　高知市

2023.09.08 05:00

介良民具館が小学校に引っこし　高知市

高知新聞社

介良小に移転した民具館の道具を見学する小学生（高知市介良乙）

　旧(きゅう)長岡(ながおか)郡(ぐん)介良(けら)村(むら)に伝(つた)わる民具(みんぐ)を集(あつ)めた「介良(けら)民具(みんぐ)館(かん)」が１日(ついたち)、高知(こうち)市(し)介良(けら)乙(おつ)の介良(けら)小学校(しょうがっこう)の空(あ)き教室(きょうしつ)に移転(いてん)し、開所(かいしょ)式典(しきてん)が行(おこな)われました。半世紀(はんせいき)にわたり受(う)けつがれてきた農機具(のうきぐ)など約(やく)１００点(てん)が展示(てんじ)され、地域(ちいき)学習(がくしゅう)にも活用(かつよう)されます。開校(かいこう)中(ちゅう)の学校(がっこう)内(ない)に公共(こうきょう)の資料館(しりょうかん)ができたのは高知(こうち)県内(けんない)初(はつ)だそうです。

　旧(きゅう)介良(けら)村(むら)は１９７２年(ねん)に高知(こうち)市(し)と合併(がっぺい)しました。民具(みんぐ)館(かん)は合併(がっぺい)を前(まえ)に、住民(じゅうみん)らが「村(むら)の歴史(れきし)を残(のこ)そう」と自宅(じたく)から持(も)ち寄(よ)り、朝(あさ)峯(みね)神社(じんじゃ)の境内(けいだい)に建設(けんせつ)。１９８８年(ねん)に現在(げんざい)の介良(けら)ふれあいセンター近(ちか)くの小屋(こや)に移転(いてん)し、約(やく)５６０点(てん)を並(なら)べていましたが、小屋(こや)が古(ふる)くなったため、今年(ことし)６月末(がつまつ)に休館(きゅうかん)しました。地元(じもと)と高知市(こうちし)が話(はな)し合(あ)い、主(おも)に授業(じゅぎょう)に活用(かつよう)できる道具(どうぐ)にしぼって１階(かい)の空(あ)き教室(きょうしつ)に移(うつ)しました。

　江戸(えど)時代(じだい)中期(ちゅうき)に二期作(にきさく)が始(はじ)まったとされる介良(けら)らしく、明治(めいじ)、大正(たいしょう)期(き)に使(つか)われていた農機具(のうきぐ)がたくさんあります。土(つち)をかき混(ま)ぜる田(た)打(うち)車(ぐるま)や草取(くさと)りの時(とき)に顔(かお)を守(まも)る草取(くさと)り面(めん)などが並(なら)びます。養蚕(ようさん)も盛(さか)んな地(ち)だっただけに、機織(はたお)り機(き)や糸車(いとぐるま)もあります。

　見学(けんがく)は無料(むりょう)で、高知(こうち)市(し)の民権(みんけん)・文化財(ぶんかざい)課(か)へ予約(よやく)が必要(ひつよう)。休館日(きゅうかんび)は日曜日(にちようび)・祝日(しゅくじつ)・年末(ねんまつ)年始(ねんし)。

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