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2023.09.02 08:35

カツオの後にほっと一杯 大正町市場にコーヒー店 後味クリア、まち歩き計画の場にも 高知県中土佐町

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コーヒー店を開いた山崎将司さん。カツオの後味がすっきりとする一杯が楽しめる(写真はいずれも中土佐町久礼の「ポルタ」)

コーヒー店を開いた山崎将司さん。カツオの後味がすっきりとする一杯が楽しめる(写真はいずれも中土佐町久礼の「ポルタ」)

 カツオの町、高知県中土佐町の久礼大正町市場にこのほど、地元出身の男性が自家焙煎(ばいせん)するコーヒー店を開いた。人気の一品は、カツオに欠かせないニンニクなどの後味をさらっとクリアにする「久礼大正町ブレンド」。食後にぴったりの一杯で、観光客や市場の人々にほっとするひとときを届けている。

 オープンしたコーヒー店「ポルタ」を営む山崎将司さん(51)は、義弟がコーヒー鑑定士やラテアートの実力者がいる〝コーヒー一家〟の出身だった縁で20年前に焙煎を始めた。高知市で自家焙煎豆を販売してきたが、好きな釣りを楽しみたい思いもあって、のんびり焙煎できる空き家を見つけてUターンした。

 8月4日、同市場協同組合が設けていたチャレンジショップに出店。市場が落ち着く昼下がり、食堂や鮮魚店から「持ってきてよ」と注文が入ると、自慢の一杯を届けに向かう。

カツオの後味がすっきりする「久礼大正町ブレンド」

カツオの後味がすっきりする「久礼大正町ブレンド」

 オリジナルの久礼大正町ブレンドは、自身がカツオを食べた時に「飲みたいなあ」と思った豆を集めた一品。ニンニクやミョウガといった個性の強い薬味の後味を抑えられるよう、まろやかなグアテマラ産をベースに数種を選んだ。

 市場を訪れる観光客の多くはカツオにまっしぐら。「すぐ近くの海や双名島、歴史ある久礼八幡宮の存在にも気付かない人が多い」といい、コーヒーを入れながらそんな名所を紹介する。「店で一息つきながら〝作戦〟を練って、久礼のまち歩きを楽しんでもらえたらいいですね」

 店には中南米産の豆を中心に、浅煎(い)りから深煎りまで準備。コーヒーは1杯300円からで、4~6時間かけて入れる水出しのアイスコーヒーも人気という。午前10時~午後3時、火、水曜は定休。(蒲原明佳)

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