2023.08.31 08:20
葉で包む―魚信 絶品!珍品? 魚(びんび)ん一皿
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7月、東京の妻の実家に帰省すると、並んだごちそうの中に、ミョウガの葉でくるんだすしがあった。ミョウガは義父母が庭で育てているという。みずみずしい緑に、酢に漬けたマスの切り身と酢飯、桜色のショウガが載っていて、とても鮮やかだ。
義母は山深い岐阜県飛騨地方の出身。地元には朴葉(ほおば)ですしを包む郷土料理があり、ミョウガの葉で代用してみたのだとか。小ぶりで食べやすく、酢が利いていて猛暑の中でも食が進んだ。
そういえば、ササの葉で包む富山のますずしや、奈良の柿の葉ずしなど、葉と魚を合わせた料理は全国各地にある。高知ではあまり見かけないのはちょっと不思議。野菜も魚もいい素材はこじゃんとある。食べ方ももっと豊かになる余地はありそうだ。(本紙・トミー)