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2023.08.25 08:31

過ぎ行く夏…息災祈る「志なね祭」 参拝者が炎に列なす 高知市の土佐神社

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かがり火で「おたいまつ」を焦がす参拝者(高知市の土佐神社=河本真澄撮影)

かがり火で「おたいまつ」を焦がす参拝者(高知市の土佐神社=河本真澄撮影)


 「志那祢(しなね)さま」として親しまれる土佐神社(高知市一宮しなね2丁目)の「志なね祭」が24日始まり、多くの家族連れらがかがり火に無病息災を祈り、ずらり並んだ夜店を楽しんだ。25日には4年ぶりのみこし巡行も行われ、新型コロナ禍前のにぎわいが戻りそうだ。

 午前6時、火打ち石で社殿前にかがり火がともされた。「おたいまつ」と呼ばれる松の板を焦がして持ち帰ると、御利益があるとされる。

 参拝者は夕闇に浮かぶ炎に列をなし、「毎年来ています。家内安全です」「火の用心。いつも台所にお供えします」と、それぞれの願いを込めて板をかざした。家族と訪れた香長小3年の福永恵太君(8)は「入院しているおじいちゃんが早く元気になりますようにと願いました。夏の日差しより熱かった」と炎を見つめていた。

 25日は午前10時から大祭が行われ、午後4時からみこしが巡行する。宮司の小笠原貴紀さん(63)は「3年以上途絶えると伝承が難しくなると危惧していたのでうれしい。コロナ禍の完全な収束を祈りたい」と話した。(富尾和方)

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