子どもだけの街が復活したよ　２６０人が仕事通じ社会学ぶ　高知市

2023.08.25 05:00

子どもだけの街が復活したよ　２６０人が仕事通じ社会学ぶ　高知市

高知新聞社

電車が走り、子どもたちが働くにぎやかな街がもどってきた（高知市の高知市文化プラザ「かるぽーと」）

　働(はたら)いて給料(きゅうりょう)をもらい、税金(ぜいきん)を納(おさ)め、選挙(せんきょ)も行(おこな)う子(こ)どもたちだけの街(まち)「とさっ子(こ)タウン」が１９、２０の2日間(かかん)、高知(こうち)市(し)九(く)反田(たんだ)の高知(こうち)市(し)文化(ぶんか)プラザ「かるぽーと」に４年(ねん)ぶりに現(あらわ)れました。小学(しょうがく)４年生(ねんせい)から中学(ちゅうがく)３年生(ねんせい)まで２６０人(にん)の市民(しみん)が、市役所(しやくしょ)や銀行(ぎんこう)などさまざまな職場(しょくば)で働(はたら)き、社会(しゃかい)の仕組(しく)みを楽(たの)しく学(まな)びました。

　市民(しみん)はハローワークで「計算(けいさん)が得意(とくい)だから銀行(ぎんこう)」「将来(しょうらい)電車(でんしゃ)の運転士(うんてんし)になりたいから」などお気(き)に入(い)りの職(しょく)を見(み)つけ、専門家(せんもんか)に教(おし)えてもらいながら働(はたら)きました。放送局(ほうそうきょく)でアナウンサーにちょうせんした高知(こうち)市(し)の江陽(こうよう)小(しょう)５年(ねん)、今井()咲月()さんは「きんちょうしたけど楽(たの)しかった。うまかったよって言(い)われてうれしかった」。清掃(せいそう)を体験(たいけん)した、黒潮(くろしお)町(ちょう)の佐賀(さが)中(ちゅう)１年(ねん)、山本()悠人()さんは「床(ゆか)や窓(まど)がピカピカになった。でも、一番(いちばん)うれしかったのは給料(きゅうりょう)をもらった時(とき)」とにっこり。

　今回(こんかい)新(あたら)しくできた「まちづくりセンター」では、課題(かだい)を見(み)つけ、市民(しみん)から集(あつ)めた寄付(きふ)で解決(かいけつ)しようと職員(しょくいん)が働(はたら)いていました。街(まち)の一角(いっかく)にある神社(じんじゃ)に鳥居(とりい)を造(つく)ろうと、募金箱(ぼきんばこ)を設置(せっち)し、ポスターをはったり、放送局(ほうそうきょく)に宣伝(せんでん)をたのんだりして、広(ひろ)く寄付(きふ)を呼(よ)びかけました。

　４年(ねん)ぶりに参加(さんか)した土佐(とさ)中(ちゅう)３年(ねん)の西森()遥()真()さんは「なつかしかった。みんなが楽(たの)しそうに街(まち)を歩(ある)いているのを見(み)て、何(なに)も変(か)わってなくてよかった」とうれしそうに話(はな)していました。

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