土佐のおとのさまはどんな生活？　高知県立高知城歴史博物館で企画展

2023.08.22 05:00

土佐のおとのさまはどんな生活？　高知県立高知城歴史博物館で企画展

高知新聞社

土佐藩主の暮らしぶりなどを「やまぴょん」＝右はし＝がパネル解説する企画展（高知市の高知県立高知城歴史博物館）

　高知(こうち)県立(けんりつ)高知(こうち)城(じょう)歴史(れきし)博物館(はくぶつかん)のキャラクター「やまぴょん」が、土佐(とさ)藩主(はんしゅ)の暮(く)らしぶりなどをしょうかいする企画展(きかくてん)「大(だい)やまぴょんまつり」が、高知(こうち)市(し)追手(おうて)筋(すじ)２丁目(ちょうめ)の高知(こうち)城(じょう)歴史(れきし)博物館(はくぶつかん)で開(ひら)かれています。藩主(はんしゅ)が実際(じっさい)に目(め)を通(とお)した報告書(ほうこくしょ)や愛用(あいよう)の道具(どうぐ)など約(やく)６０点(てん)を、やまぴょんがパネルで分(わ)かりやすく解説(かいせつ)しています。９月(がつ)４日(か)まで。

　会場(かいじょう)入(い)り口(ぐち)でむかえてくれるのは、４代(だい)藩主(はんしゅ)の山内(やまうち)豊(とよ)昌(まさ)の持(も)ち物(もの)で、ウサギの耳(みみ)の形(かたち)をした「兎耳(うさぎみみ)形(なりの)兜(かぶと)」。やまぴょんは「うさぎは大(おお)きな耳(みみ)で情報(じょうほう)を集(あつ)め、素早(すばや)く動(うご)く。だから武士(ぶし)はうさぎのデザインが好(す)きだったんだ」などと説明(せつめい)しています。

　藩主(はんしゅ)の日常(にちじょう)をしょうかいする「おとのさまの１日(にち)」のコーナーでは、まくらや歯(は)ブラシ、入(い)れ歯(ば)といった日用品(にちようひん)のほか、仕事(しごと)を任(まか)せる人(ひと)を選(えら)ぶため、家老(かろう)が家来(けらい)の評判(ひょうばん)を書(か)いて藩主(はんしゅ)に報告(ほうこく)した文書(ぶんしょ)を展示(てんじ)。藩主(はんしゅ)の一日(いちにち)は、午前(ごぜん)中(ちゅう)に家来(けらい)からのさまざまな報告(ほうこく)を聞(き)くことから始(はじ)まったといい、やまぴょんは「大事(だいじ)な仕事(しごと)を任(まか)せられるのは、人(ひと)の顔色(かおいろ)を見(み)て意見(いけん)を変(か)えずに、最後(さいご)までやりとげる人(ひと)が、いい家来(けらい)だったみたいだよ」と解説(かいせつ)しています。

　藤田()雅子()学芸員(がくげいいん)は「土佐(とさ)のおとのさまが身近(みぢか)に感(かん)じられるはず。子(こ)ども向(む)けに分(わ)かりやすくしょうかいしているが、大人(おとな)でも発見(はっけん)がある。夏休(なつやす)みに家族(かぞく)みんなで来(き)てほしい」と話(はな)していました。

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