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2023.08.16 08:31

世代超え「ヤーサイ」継ぐ きょう8/16、宿毛市で「野菜祭り」 子どもたちが太鼓踊り練習

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野菜祭りで披露する太鼓踊りの練習に熱を入れる子どもたち(宿毛市平田町戸内の宿毛東部農村環境改善センター)

野菜祭りで披露する太鼓踊りの練習に熱を入れる子どもたち(宿毛市平田町戸内の宿毛東部農村環境改善センター)

 「ヤーサイ」の呼び名で知られる、宿毛市の無形民俗文化財「野菜祭り」が16日午後6時から同市平田町戸内の藤林寺で行われる。500年続く土佐一條家ゆかりの祭りで、地元の子どもらが連日、練習に打ち込んできた。

 祭りは、藤林寺を建てた一條房家が野菜を供えて先祖の霊を弔う京都の風習を伝えて始まったとされる。

 1990年ごろに地区の住民らが「野菜祭保存会」をつくり、担い手がいなくなった青年団に代わり、子どもたちが中心となって太鼓と口説きの歌に合わせて舞う太鼓踊りを披露してきた。

 4年ぶりに太鼓踊りを披露する今年は、7月3日から練習を開始。小学生から大学生までの約30人が週5日、1時間半の練習に打ち込んできた。14日は「ゆっくりと大きく」「太鼓の音を聞いて」と大人たちの指導の下、本番さながらに動きを確認した。

 かさ踊りを練習した伊原芽生さん(9)=さいたま市=は今回初参加。「(ペアと)息がぴったり合うと『やったー!』ってなる」とほほ笑んだ。たいまつとかさを持って激しく動く演目「曽我兄弟」を披露する浜田奈々子さん(19)=香美市=は初練習の翌日は歩けないほどの筋肉痛に見舞われたという。「火を怖がらず踊りきりたい」と大粒の汗を拭っていた。(坂本出)

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