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2023.08.09 10:59

核抑止依存から脱却の勇気を 投下78年、長崎原爆の日

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 「平和祈念像」の前に供えられた花。雨にぬれていた=9日午前、長崎市の平和公園

 長崎は9日、米軍の原爆投下から78年の「原爆の日」となった。台風6号の九州接近に伴い、長崎市主催の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」は、例年の平和公園から、60年ぶりに屋内に変更された。鈴木史朗市長は就任後初の平和宣言で、5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の核軍縮文書「広島ビジョン」を批判し「核抑止への依存からの脱却を勇気を持って決断すべきだ」と訴えた。


 6日の広島の平和宣言に続き、核抑止の考えを被爆地の代表が否定する内容となった。


 岸田文雄首相や各国駐日大使は参列せず、首相はビデオメッセージを寄せた。会議場「出島メッセ長崎」で開かれた式典で、被爆者代表や市議ら参列者42人は原爆がさく裂した午前11時2分に黙とうした。


 市長は宣言で、原爆の熱線で体が焼けただれた「赤い背中の少年」の被写体として知られる故谷口稜曄さんの体験を紹介し「原子雲の下で人間に何が起こったのかという原点に立ち返るべきだ」と強調。ウクライナを侵攻するロシアの核威嚇を非難した。

(c)KYODONEWS

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