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2023.08.07 18:51

緩和修正、円安是正も意識 日銀7月会合で政策委員

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 日銀本店

 日銀が大規模な金融緩和策の修正を決めた7月の金融政策決定会合では、政策委員から修正の背景として外国為替市場での円安是正を意識したとみられる発言があった。日銀が7日公表した会合の「主な意見」で判明した。日銀が政策判断で重要視する賃上げを巡っては、持続性が期待できるとの発言も目立った。


 7月会合では、国債の買い入れで長期金利を0・5%以下に抑制する方針から、買い入れの柔軟化で1%までの上昇を容認する運用にした。修正に肯定的な意見を述べた委員の1人は「(金利を)厳格に抑えることで、金融市場におけるボラティリティ(変動)に影響を生じる恐れがある」と指摘していた。


 同様の趣旨は7月28日に公表された決定会合後の声明文にも盛り込まれ、植田和男総裁は記者会見で金融市場には為替市場も含まれると説明した。市場は、日銀が円安による輸入コスト高騰が国民の負担になっているとの認識を示していたことに注目。金利上昇を容認することで、日米の金利差縮小による円安是正の狙いがあったのではないかとの見方が広がった。

(c)KYODONEWS

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