2024年 04月29日(月)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.08.01 17:03

中国の輸出規制、運用に懸念 半導体で日米に強硬手段か

SHARE

 上海市で開かれた半導体関連イベントに出展したニコンのブース=6月(共同)

 【北京共同】中国は1日、半導体材料に使われる希少金属のガリウムなどの輸出規制を発効させた。中国商務省は「禁止ではなく、規定に合致するものは許可する」と説明するものの、輸出管理法の恣意的な運用に対する懸念が日本企業関係者などには根強い。半導体を巡り日米が締め付けを強める中、生産量で高い世界シェアを握る中国が強硬手段に出るかどうかに注目が集まる。


 「中国(の産業)の弱点は半導体に集中している」。清華大の魏少軍教授は7月20日に江蘇省南京市で開かれた国際会議で、こう率直に認め、自国企業に研究開発投資を訴えた。米国や追随する日本、オランダの規制で半導体製造装置の確保が困難になっている。韓国の専門家は、中国の製造装置の国産化比率は「25%程度だ」と指摘した。


 中国は5月に米半導体大手マイクロン・テクノロジーの製品の購入停止を打ち出し、巨大市場を失いかねないと米政権や産業界を慌てさせた。今回規制の対象としたガリウムとゲルマニウム関連製品の輸出を制限した場合の影響度は不透明だが、供給網が一時的に混乱する恐れがある。

(c)KYODONEWS

国内・国際 N経済

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月