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2023.07.24 08:38

1959年のよさこい祭り 映像がブラジルに保存 高知県人の初代会長が帰高時に撮影

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「大橋通り」のちょうちんを持つ子どもたちの映像(写真はいずれも旧高知市役所前広場、シネマテッカ所蔵)

「大橋通り」のちょうちんを持つ子どもたちの映像(写真はいずれも旧高知市役所前広場、シネマテッカ所蔵)

踊り子の行列を大勢が見守った

踊り子の行列を大勢が見守った

 高知市役所前で、輪になって―。今夏に70回の節目を迎えるよさこい祭り。その第6回(1959年)の様子を収めた貴重な16ミリフィルムがブラジル・サンパウロ市にある国立映像資料館(シネマテッカ)に保存されている。このほど同市を訪れた本紙記者の目に、初期のよさこいを彩った踊り子たちの姿が時空を超えてよみがえった。

 撮影したのは、旧吾北村出身で、ブラジル高知県人会の初代会長を務めた氏原彦馬さん(1882~1972年)。よさこい祭振興会の記録によると、終戦から14年後の第6回には、47チーム、計2500人が参加した。

 前年の58年に旧高知市役所が完成。古びた映像を見ると、庁舎前の広場に大きなやぐらが組まれ、そろいの浴衣や法被を着た踊り子たちがその周囲をにぎやかに踊っている。各チームに、純信とお馬の格好をした子どもたちがいるのが見て取れ、よさこいの原点を今に伝えている。

 この年、氏原さんは移住から49年ぶりに帰高していた。故郷の祭りをどんな思いで眺めたのだろう。(富尾和方)

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