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2023.07.16 08:33

夏の夜彩る〝血赤〟 高知県香南市で絵金祭り7/16まで

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ろうそくに照らされ、夜闇に浮かび上がった絵金の芝居絵屏風(香南市赤岡町)

ろうそくに照らされ、夜闇に浮かび上がった絵金の芝居絵屏風(香南市赤岡町)


 絵金こと幕末の絵師、金蔵が残した芝居絵屏風(びょうぶ)が夏の夜闇を彩る「土佐赤岡絵金祭り」が15日、香南市赤岡町で始まった。民家や商店の軒先に並んだ芝居絵はろうそくの炎に妖しく照らされ、鮮烈な赤で訪れた人の目を引きつけている。16日まで。

 地元の4地区が保有する芝居絵屏風23点を飾る夏の風物詩。47回目の今回は絵馬提灯(ちょうちん)12点も並べられた。

 薄暗さが増した午後7時過ぎ、ろうそくに灯がともる。揺れる炎の先に、絵金の代名詞でもある鮮やかな〝血赤〟や、おどろおどろしい苦悶(くもん)の表情が浮かび上がり、一帯は幻想的な空気に包まれた。

 絵金祭りの写真を撮り続けている門田幹也さん(57)=高知市西秦泉寺=は「絵金はろうそくの炎の下で絵を描いたと言われているので、派手な色がより際立って見える。絵屏風が軒先に並ぶと、夏の始まりを感じます」。時折シャッターを切る手を止め、じっと見入って作品の世界に浸っていた。(玉置萌恵)

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