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2023.07.08 08:24

「夏休み学習旅行招待」2023年度入賞作紹介

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 高知新聞社の「夏休み学習旅行招待」の2023年度入賞、佳作のみなさんを、6月22日付朝刊で発表しました。今日は、入賞した皆さんの作品と審査員の講評を紹介します。(入賞者は敬称略)

【図画】

図画講評 構図にこだわろう
 小学生らしいエネルギーを感じさせる作品ばかりでした。今年は時間が足りなくて、未完成で終わった絵がありませんでした。皆(みな)さんの頑張(がんば)りや努力を感じることができました。

 上位には、構図にこだわった作品を選びました。描(か)きたいものを中心に、近景、中景、遠景がしっかり描かれていました。また、塗(ぬ)り方も工夫し、色を重ねて質感や奥行(おくゆ)きを出していました。木々や建物、ガラスに映る景色など生き生きと描いていて素晴らしかったです。

 題材やテーマを早く見つけて描けていたように思えます。見た風景をそのまま写すのではありません。自分が感じた「描きたい」という気持ちを大切にしましょう。

 ■審査員の皆さん
 松田牧子・元土佐山中教頭
 森本忠彦・元土佐山村教育長


【書写】

書写講評 細かい筆遣いに差
 課題に字形の難しい字はありましたが、基本点画や筆遣(ふでづか)いがしっかりできており、余白も考えた明るい作品が多かったです。

 上位の作品は、筆遣いの細かな部分で差がつきました。「市」や「場」のはねが次の筆順の方に向いてなかったり、「学」の「ツ」は点で書くべきところなのに線になっていたりして、評価を下げたものもありました。

 会場係の人から、皆(みな)さんが2次制作に取り組んでいた時の様子を聞きました。早々に作品を出して帰ったりせず、時間いっぱい集中して作品に向き合っていたそうですね。

 レベルが高かったのも納得です。「こう書きたい」とイメージをふくらませて書いている姿が、作品を通じて伝わってきました。 

 ■審査員の皆さん
 大谷俊彦・県書写教育研究会会長
 岡田勉・元池川中校長
 山中美穂子・元鴨田小校長


【作文】課題「心に残った出会い」
◆本文は明らかに間違っている字と表現を除いて原文のまま載せています。


作文講評 「作文の設計図」考えて

 課題は「心に残った出会い」でした。友達との出会いを書いたものが多く、小学5、6年生にはどんな出会いがあるのだろうと考えさせる作品が少なかったことが残念でした。

 入賞作品で、自然の中で聞こえる音との出会いを書いた人がいました。どうして気持ち良く聞こえるのかを自分の言葉で説明しており、広い視野で書かれた文章は読み応えがありました。

 2次審査(しんさ)では、2時間で1200文字を書きます。大人でも難しいことですから、いきなり書き始めるのではなく、課題を見て何を書くか十分に考える時間を取りましょう。

 最初に何を書いて、最後に何を書くかなど「作文の設計図」を考えてから書き始めてみてはどうでしょうか。

 ■審査員の皆さん
 小笠原哲司・元潮江東小校長
 越智康夫・小砂丘賞委員会常務理事
 中内栄子・小砂丘賞委員会副理事長

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