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2023.06.29 08:25

野根川の優しさに浸る 手ぶらでアユ友釣り体験 御処野誠―魚信 はっぴぃ魚ッチ

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きれいで、おいしい野根川のアユ

きれいで、おいしい野根川のアユ

 アユの「釣り方」を教えたいのではないのです。アユ釣りの魅力を多くの人に伝えたいのです。

 友釣りと聞くと、「竿(さお)、高いでしょ?」「釣り方も分からないし、何から始めたらいいの?」という声が多数。僕が「ゴルフは高くて手が出ない趣味」のように見えるのと同じでしょうか。確かに、他の釣りに比べたら、アユ釣りの竿って高いです。一番安い入門用でも新品なら3万、4万円します。

 僕がアユ釣りを始めたのは小学1年生の時。父親に連れられて川へ行き、教えてもらったのがきっかけでした。

 そう、実は1年生でも始められる釣りなんです。でも、小学1年生のためにアユ竿を買えるわけがありませんから、道具はすべて父親のおさがりでデビューしたわけです。

 今まで、アユ釣りのためにたくさんの川を訪れ、流域の方々と話をしてきました。

 川に行くと、知らん子なのにスイカをくれる優しいおばちゃんがいて、クワガタを一緒に取りに行ってくれるおっちゃんがいます。アユ釣りにハマるのと同時に、どんどん川そのものの魅力と、流域の人情にとりつかれていきました。

 小1からアユ釣りを始めて、もう40年近くたちました。腕前はプロ級かと思われますが、まだショボ級です。でも、今も変わらず、川に行くのが楽しみで楽しみで。

 野根川ほど流域の人情が厚い川はないと思っています。アユは小ぶりですが、めちゃくちゃおいしい。僕の場合、大きいアユをたくさん釣りたいのではなく、川の優しさに浸っていたいのかもしれません。

 埼玉から高知に来た9年前からやりたかったことを今年、始めます。

「はじめて体験」始めます

「はじめて体験」始めます

 僕が感じた流域の優しさを、多くの人に感じてもらうためのプログラム「アユの友釣り、はじめて体験」です。

 釣り道具一式はレンタル。川好きガイド(僕)付き。万一釣れなくても、野根アユのお土産付き。手ぶらで友釣りが体験できます。

 僕が父親に連れられて川へ行き、おさがりの道具でアユ釣りと川の魅力に出合ったように、入り口を開きたい。ハードルをどうやったら下げられるか、試行錯誤中です。

 できるだけ多くの人に、野根川の魅力に気付いてもらう道しるべづくりが、僕ができる組合長の任務だと思っています。(野根川漁協組合長)

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