ＮＹ円一時１４４円５０銭台　７カ月半ぶり円安水準

2023.06.28 21:59

高知新聞社

　【ニューヨーク共同】２８日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時１ドル＝１４４円５０銭台を付けた。昨年１１月以来、約７カ月半ぶりの円安ドル高水準を更新した。日米間での金融政策の方向性の違いから、円を売ってドルを買う動きが進んだ。

　午前１０時現在は、前日比２８銭円安ドル高の１ドル＝１４４円３１～４１銭を付けた。ユーロは１ユーロ＝１・０９２９～３９ドル、１５７円８３～９３銭。

　米国で２７日に発表された経済指標が堅調で、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が７月の再利上げに踏み切るとの見方が強まった。一方で日銀は大規模な金融緩和策を維持する姿勢を崩しておらず、日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが進んだ。

　２８日にポルトガルで開かれた国際金融シンポジウムで、ＦＲＢのパウエル議長が金融引き締めに積極的な発言をする一方、日銀の植田和男総裁が大規模な金融緩和策の正当性を改めて訴えたことから、日米の金利差が意識され、円売りを後押しした。

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