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2023.06.25 19:46

「祭馬に苦痛」氏子らを告発 環境保護団体、三重の神事

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 多度大社の「上げ馬神事」で、坂に向かって駆け出す馬=5月、三重県桑名市

 三重県桑名市の多度大社で毎年5月に行われる「上げ馬神事」を巡り、馬を興奮させるため頭をむちで繰り返したたいたなどとして、環境保護団体が神事に参加した氏子らへの動物愛護法違反容疑での告発状を三重県警に提出していたことが25日、団体関係者への取材で分かった。「伝統を重んじることにより祭馬に苦痛を与えた」などと訴えている。県警は受理の可否を検討する。


 告発状を提出したのは長野県に拠点を置く「Life Investigation Agency」。告発状によると、今年5月4~5日に多度大社で4年ぶりに開催された上げ馬神事で、馬を素手やむちでたたいたなどとしている。神事の様子を写した動画で虐待行為を確認したという。


 上げ馬神事は、馬が坂の上に設置された土壁を越えた回数で農作物の豊凶などを占う伝統行事。最近十数年で馬計4頭がけがをして安楽死させられていたことも分かり「虐待ではないか」との批判が出ていた。


 県は今月19日、馬が駆け上がる坂の勾配を緩やかにしたり、たたく行為をやめたりするよう指導した。

(c)KYODONEWS

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