カツオ一本釣りはＳＤＧｓ！　中土佐町・久礼小学校の６年生が地元の文化学ぶ

2023.06.23 05:00

カツオ一本釣りはＳＤＧｓ！　中土佐町・久礼小学校の６年生が地元の文化学ぶ

高知新聞社

カツオの骨が残るたいひのにおいをかぐ児童（中土佐町の久礼小学校）

　中土佐(なかとさ)町(ちょう)久(く)礼(れ)の久(く)礼(れ)小学校(しょうがっこう)で１５日(にち)、特別(とくべつ)授業(じゅぎょう)「久(く)礼(れ)のかつお学校(がっこう)」が行(おこな)われました。６年生(ねんせい)２５人(にん)がカツオを取(と)り過(す)ぎない一本(いっぽん)釣(づ)り漁(りょう)、残(のこ)ったあらまでむだにしないカツオたいひなど、ＳＤＧｓ（持続(じぞく)可能(かのう)な開発(かいはつ)目標(もくひょう)）の視点(してん)から地元(じもと)のカツオ文化(ぶんか)を学(まな)びました。

　講師(こうし)は久(く)礼(れ)大正(たいしょう)町(まち)市場(いちば)で鮮魚(せんぎょ)店(てん)を営(いとな)む田中()隆博()さん（６２）。一本(いっぽん)釣(づ)りについて「網(あみ)漁(りょう)とちがい、さおが届(とど)くはんいで取(と)る。４００年前(ねんまえ)から続(つづ)く一本(いっぽん)釣(づ)りは今(いま)、資源(しげん)を大切(たいせつ)にする最先端(さいせんたん)の漁(りょう)」と児童(じどう)に説明(せつめい)しました。

　生食(せいしょく)に向(む)かない身(み)「ゴシ」は節(ふし)に、尾(お)っぽの骨(ほね)はつまようじにするなど、地元(じもと)ならではの活用術(かつようじゅつ)もしょうかい。児童(じどう)は、あらや内臓(ないぞう)をはっこうさせたたいひも見(み)て、たいひで作(つく)った朝(あさ)どれの生(なま)トウモロコシを試食(ししょく)し「ナシみたい！」とこうふんしていました。

　カツオの頭(あたま)はいせエビなど他(ほか)の漁(りょう)のえさに使(つか)うと聞(き)いた小林()仁成()さん（１１）は「じいじと沖(おき)でかごに入(はい)っちゅう頭(あたま)を見(み)た。むだにせんためか」となっとくした様子(ようす)。山中()江()梨佳()さん（１１）は「４００年(ねん)続(つづ)くことが環境(かんきょう)にもいいって知(し)らなかった。カツオがもっとおいしく感(かん)じられると思(おも)います」と話(はな)していました。

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