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2023.06.21 17:13

歩道橋事故の遺族会が解散 兵庫・明石、集団訴訟終結

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 2001年7月22日、将棋倒し事故から一夜明けたJR朝霧駅南側の歩道橋=兵庫県明石市

 兵庫県明石市で2001年7月、花火大会の見物客が歩道橋上で転倒し11人が亡くなった事故の遺族らでつくる「明石歩道橋犠牲者の会」は21日、書面で解散を発表した。解散の決議は4月23日付で、結成の目的だった市や県警などに対する損害賠償請求や刑事責任を問う集団訴訟を終えたとしている。


 事故の教訓を後世に伝えるため同会が歩道橋に設置した「想の像」は明石市に寄贈したという。


 同会は書面で「遺族は、最愛の家族を突然奪われた歩道橋事故について、真相究明を求める活動に取り組まざるを得ませんでした」と言及。民事裁判を通じ、警察側の自主警備論を論破し「雑踏警備のあり方を改めさせるという役割を果たした」と指摘した。刑事裁判では、業務上過失致死傷容疑で不起訴となった明石署元副署長が全国で初めて強制起訴されるなどし、「司法改革にも一石を投じた」としている。


 事故は01年7月21日夜に起き、子どもら11人が死亡、247人が負傷した。不十分な警備が問題化し、刑事裁判で明石署元地域官ら5人が有罪判決を受けた。

(c)KYODONEWS

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