豊作願って最後の田植え　宿毛市・橋上小

2023.06.16 05:00

豊作願って最後の田植え　宿毛市・橋上小

高知新聞社

ていねいになえを植える児童ら（宿毛市橋上町橋上）

　農業(のうぎょう)体験(たいけん)を通(とお)して、地域(ちいき)の人(ひと)たちと交流(こうりゅう)を深(ふか)めようと宿毛(すくも)市(し)橋上町(はしかみちょう)の橋上(はしかみ)小学校(しょうがっこう)の児童(じどう)６人(にん)が９日(か)、農家(のうか)らといっしょに田植(たう)えにあせを流(なが)しました。

　橋上(はしかみ)小(しょう)は本(ほん)年度末(ねんどまつ)で閉校(へいこう)となるため、３０年(ねん)以上(いじょう)続(つづ)く田植(たう)えはこの日(ひ)が最後(さいご)。学校(がっこう)近(ちか)くの約(やく)５００平方(へいほう)メートルの田(た)んぼに、もち米(ごめ)のなえを植(う)えました。

　おそるおそる田(た)んぼに足(あし)をつっこんだ子(こ)どもたちは、「足(あし)がぬけない！」とさけびました。住民(じゅうみん)から「なえの根(ね)に近(ちか)い場所(ばしょ)を持(も)って」などと指導(しどう)を受(う)けながら、３～５本(ほん)をつかみ、２０センチほどの間(あいだ)を空(あ)けながらていねいに植(う)えていきました。

　初(はじ)めて田植(たう)えをしたという３年(ねん)の井上()綜馬()君(くん)（８）は「足(あし)がぬちょっとして楽(たの)しかった」と笑顔(えがお)。６年(ねん)の竹村()優()衣()さん（１１）は、「地域(ちいき)の人(ひと)がていねいに教(おし)えてくれるけど何(なん)回(かい)やっても難(むずか)しい。最後(さいご)の年(とし)だからたくさん実(みの)ってほしい」と豊作(ほうさく)を願(ねが)いました。農家(のうか)の沢()近()充()典()さん（７６）は「子(こ)どもたちといっしょだと元気(げんき)が出(で)る。時々(ときどき)、なえの成長(せいちょう)を見(み)に来(き)てほしい」と話(はな)していました。

　秋(あき)には約(やく)５０キロの収穫(しゅうかく)を見(み)こんでいます。

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