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2023.06.21 08:30

「シン・マキノ伝」番外編スタート! ①次女・鶴代さんに残された仕事 田中純子(牧野記念庭園学芸員)

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牧野富太郎と牧野鶴代(個人蔵)

牧野富太郎と牧野鶴代(個人蔵)

 牧野富太郎逝去後、長年の研究を支えてきた貴重な資料の保管と活用は差し迫った課題となった。収集した莫大な数の標本は東京都立大学牧野標本館に、同じく膨大な蔵書は高知県立牧野植物園牧野文庫に収められた。どちらも昭和33(1958)年12月にスタートした。また、博士が30年余り暮らし、そこで亡くなった大泉の邸宅と庭の跡地は整備され、同じ時に練馬区立牧野記念庭園として公開された。

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 その記念庭園では、牧野の長女香代と次女鶴代が父の遺志を継いで博士ゆかりの庭園の草花を守って片隅で暮らしていた。ところが、没後10年も経つと大泉の地にも車の波が押し寄せ、排気ガスにより庭園の植物が弱ってきた。鶴代は花に水をやりながら「お父さん、ごめんね」とそっと…

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