「音楽は人々の心つなぐ」　ウクライナ出身のピアニストが梼原町で演奏

2023.06.15 05:00

「音楽は人々の心つなぐ」　ウクライナ出身のピアニストが梼原町で演奏

高知新聞社

ヒマワリの絵がいっぱいの花道を歩いてはくしゅでむかえられるアレクセイ・グリニュークさん（梼原町のゆすはら座）

　ウクライナ出身(しゅっしん)のピアニスト、アレクセイ・グリニュークさん（４５）の演奏会(えんそうかい)が１０日(か)、梼原(ゆすはら)町(ちょう)梼原(ゆすはら)のゆすはら座(ざ)で開(ひら)かれました。３００人(にん)をこえる観客(かんきゃく)で満席(まんせき)となった会場(かいじょう)は、グリニュークさんの力強(ちからづよ)くも優(やさ)しい調(しら)べに満(み)たされました。

　グリニュークさんはキーウ（キエフ）出身(しゅっしん)で、現在(げんざい)はオランダを活動(かつどう)の中心地(ちゅうしんち)とし、世界(せかい)各地(かくち)で演奏(えんそう)しています。昨年(さくねん)２月(がつ)から続(つづ)くロシアによる侵攻(しんこう)ではしばらくの間(あいだ)、両親(りょうしん)らをキーウに残(のこ)し、不安(ふあん)な日々(ひび)を過(す)ごしていました。「日本(にほん)からの支援(しえん)に感謝(かんしゃ)を届(とど)けたい」と、５月(がつ)終(お)わりからチャリティーコンサートを開(ひら)いています。

　梼原(ゆすはら)町(ちょう)内(ない)では４月(がつ)から町民(ちょうみん)グループが受(う)け入(い)れ準備(じゅんび)を進(すす)めてきました。この日(ひ)は、幼児(ようじ)から中学生(ちゅうがくせい)まで約(やく)２４０人(にん)がかいたヒマワリの絵(え)がかざられた会場(かいじょう)で、グリニュークさんはモーツァルトやシューベルト、ショパンの曲(きょく)をひろうしました。悲(かな)しみから明(あか)るい希望(きぼう)へと変(か)わるメロディーを、力強(ちからづよ)く温(あたた)かく奏(かな)でました。

　演奏(えんそう)後(ご)に「町(まち)じゅうの温(あたた)かいおもてなしは想像(そうぞう)さえしていなかった」とあいさつ。「音楽(おんがく)は人々(ひとびと)の心(こころ)をつなげられると信(しん)じてきたけど、ウクライナに思(おも)いを寄(よ)せて準備(じゅんび)してくださったことに感動(かんどう)した」と話(はな)していました。

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