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2023.06.09 08:40

120年に1度ササ開花 高知県津野町に自生「スズタケ」 牧野博士も研究 生態解明期待

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姫百合平の近くで一斉に花を咲かせるスズタケ。黄色いおしべが風に揺れ、綿毛のようなめしべに花粉を届ける (5月25日、津野町=森本敦士撮影)

姫百合平の近くで一斉に花を咲かせるスズタケ。黄色いおしべが風に揺れ、綿毛のようなめしべに花粉を届ける (5月25日、津野町=森本敦士撮影)


 津野町の天狗の森と黒滝山との間にある姫百合平の周辺でこのほど、自生するササの一種、スズタケが一斉に花を咲かせた。120年ともいわれる一生の最後に一度だけ花を咲かせるササの開花が見られるのは珍しい。前回の開花周期には植物学者、牧野富太郎博士も研究。長い時を超え、謎が多いササの生態解明への期待も膨らんでいる。

 5月下旬の姫百合平周辺。大人の背丈ほどに成長したスズタケの群落で、黒紫色の穂がひゅっと伸びていた。穂の粒からは細い糸が伸び、その先で透き通った黄色のおしべがふわり、ふわり。花弁は退化して見られないものの、そよ風がおしべを揺らし、穂の中に隠れた白い綿毛のめしべへと花粉を届けている。

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高知のニュース 津野町 自然・植物 牧野富太郎

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