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2023.06.02 08:34

人生は楽しむためにある 京都の33歳、人力車遍路中 土佐塾中で講演 世界での体験語る

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人力車で歩き遍路中のガンプ鈴木さんと土佐塾中の生徒ら(高知市北中山の同校)

人力車で歩き遍路中のガンプ鈴木さんと土佐塾中の生徒ら(高知市北中山の同校)

 寝袋や衣類を載せた重さ110キロの人力車を引きながら、歩き遍路に挑んでいる京都府のガンプ鈴木(本名・鈴木悠司)さん(33)が1日、高知市の土佐塾中学校で講演した。世界中を旅した経験から、生徒約50人に「人生は楽しむためにある」と明るく語り掛けた。

 ガンプさんは東京・浅草で人力車の仕事に打ち込む傍ら、人力車を引いて世界五大陸を旅しようと決意。2016年からアジア、ヨーロッパ、オーストラリアを歩き、今年2月にはアメリカ横断を達成。旅の様子を交流サイト(SNS)で発信してきた。

 遍路旅は東京からフェリーで人力車を運び、5月10日に1番札所霊山寺(徳島県鳴門市)を参拝。SNSの視聴者から差し入れや寝床の提供を受けながら、33番札所雪蹊寺(高知市)まで巡ってきた。

 講演では、大学時代にブラジルを旅し、現地で知り合った人のつてでプロサッカーチームに所属したことや、同国代表のネイマール選手に出会ったことを述懐。一方、アメリカ横断中は距離のノルマを気にして苦しんだ経験も振り返り、「旅をするのは楽しいからということを忘れていた。楽しむことが大事」と呼び掛けた。

 SNSでアメリカ横断の様子を見て講演を依頼した2年の西川将人さん(13)は、「周りに流されずにチャレンジすることの大切さを学んだ」とにっこり。

 ガンプさんは7月に八十八カ所巡りを達成する予定。高知市のひろめ市場では隣り合った人と返杯を経験したそうで、「旅の魅力は出会い。梅雨に入り、山道はきつくなるけど、走り続けます」と意気込んでいた。(二瓶満瑠)

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