牧野博士の胸像が完成　佐川町の牧野公園

2023.06.02 05:00

牧野博士の胸像が完成　佐川町の牧野公園

高知新聞社

新しく建てられた牧野富太郎博士の胸像（佐川町の牧野公園）

　高知(こうち)県(けん)佐川(さかわ)町(ちょう)出身(しゅっしん)の植物(しょくぶつ)学者(がくしゃ)、牧野(まきの)富太郎(とみたろう)博士(はかせ)の新(あたら)しい胸像(きょうぞう)が佐川(さかわ)町(ちょう)甲(こう)の牧野(まきの)公園(こうえん)に建(た)てられ、５月(がつ)２８日(にち)に除幕式(じょまくしき)がありました。最後(さいご)にふるさとを訪(おとず)れた７６さい当時(とうじ)の優(やさ)しくほほ笑(え)む表情(ひょうじょう)の像(ぞう)に、地元(じもと)の人(ひと)たちは「博士(はかせ)ゆかりの植物(しょくぶつ)にかこまれた最高(さいこう)の場所(ばしょ)にできて良(よ)かった」と喜(よろこ)んでいます。

　ＮＨＫ連続(れんぞく)テレビ小説(しょうせつ)「らんまん」の放送(ほうそう)で注目(ちゅうもく)を浴(あ)びる牧野(まきの)博士(はかせ)ですが、佐川(さかわ)町(ちょう)には、胸像(きょうぞう)は佐川(さかわ)小学校(しょうがっこう)にしかありませんでした。「町内(ちょうない)の目(め)のつく場所(ばしょ)にも建設(けんせつ)を」と県内(けんない)の植物(しょくぶつ)愛好家(あいこうか)たちが組織(そしき)をつくり、寄付(きふ)を呼(よ)びかけると、５月(がつ)初(はじ)めまでに全国(ぜんこく)の約(やく)千(せん)人(にん)から３００万(まん)円(えん)ほどが集(あつ)まったといいます。

　像(ぞう)は仁淀川(によどがわ)町(ちょう)の彫刻家(ちょうこくか)、大野()良一()さん（７３）が制作(せいさく)しました。高(たか)さは約(やく)２メートルで、台座(だいざ)の部分(ぶぶん)には、博士(はかせ)の自叙伝(じじょでん)から引(ひ)いた「あるいは草木(くさき)の精(せい)かも知(し)れん」の言葉(ことば)を刻(きざ)んでいます。

　除幕式(じょまくしき)には約(やく)５０人(にん)が出席(しゅっせき)し、完成(かんせい)を祝(いわ)いました。組織(そしき)の代表(だいひょう)を務(つと)める稲垣()典()年()さん（８２）は「博士(はかせ)の笑顔(えがお)がすてきでよくできている。たくさんの寄付(きふ)をいただき、ありがたい」と話(はな)していました。

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