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2023.05.29 08:37

牧野富太郎博士のムジナモ復活 住民努力で奇跡 地域の誇り 埼玉・羽生市―東京マキノ遺産

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牧野富太郎の名を世界に知らしめたムジナモの花(羽生市提供)

牧野富太郎の名を世界に知らしめたムジナモの花(羽生市提供)

 東京近辺での牧野富太郎博士の足跡をたどる「東京マキノ遺産」。最終回の第3回は、博士が国内で初めて確認し世界に発信した水草「ムジナモ」を、後世に残そうとする人々の奮闘を紹介する。また、博士と妻、寿衛(すえ)が眠る東京・谷中の霊園も訪ねた。

 絶滅寸前だったムジナモが、埼玉県で奇跡の復活を遂げた。牧野博士の発見は百数十年の時を超えて多くの人々を動かし続け、地域の誇りとなって花を咲かせている。

 □

 ムジナモは沼沢地に育ち、葉の先で微生物を捕らえる水生の食中植物。20センチ以上にまで伸びる姿形がムジナ(タヌキやアナグマ)の尻尾に似ていると、博士が名付けた。

 博士は1890(明治23)年、東京都江戸川区(当時の小岩村)でムジナモを見つけ、翌年には開花を観察している。世界的にも珍しい植物で、特に花についてはほとんど知られていなかった。詳細に描かれた博士の植物画は海外でも紹介され、マキノの名が世界に知られるきっかけになった。…

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