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2023.05.28 08:35

「お山のコンビニ」新装 高知県土佐町石原地区 仕入れ業者と提携、商品5倍

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リニューアルオープンし、大勢の人でにぎわう「さとのみせ」。27日は住民手作りのタケノコずしなども販売された(写真はいずれも土佐町西石原)

リニューアルオープンし、大勢の人でにぎわう「さとのみせ」。27日は住民手作りのタケノコずしなども販売された(写真はいずれも土佐町西石原)


 土佐町石原地区の住民会社が経営する生活店舗「さとのみせ」が27日、リニューアルオープンした。全国各地で中小スーパーの共同仕入れなどを手がける全日本食品(東京)と提携し新装前の5倍となる約3千点の商品を取り扱う。経営する合同会社いしはらの里は「車で買い物に行けない人のサポートも含めて、地域から必要とされる店にしていきたい」としている。

 さとのみせは2013年、採算悪化で閉鎖された旧JA土佐れいほくのガソリンスタンドと同JAが運営していた商店を引き継ぐ形でオープン。食品や生活雑貨の販売からガソリンの給油や灯油配送までを担う「お山のコンビニ」として、住民の生活を支えてきた。

 ただ、昨年12月には加工食品の仕入れ先だった徳島県の食品卸会社が廃業。生鮮食品などを仕入れていた土佐町のAコープとさも昨年度末で閉店することが決まっていたため、店の存続が危ぶまれた。新たな仕入れ先を探す中、地元業者から全日本食品を紹介され、同社の全国規模の物流ネットワークなどを生かそうと今年2月に提携を決めた。

看板など外観も一部新しくなった

看板など外観も一部新しくなった

 新装で看板を新調したほか、陳列棚のスペースを拡充。商品も雑貨を減らして食品を増やすなど工夫した。いしはらの里代表社員の筒井五郎さん(76)は「この店がなくなったら困る高齢者は多いし、石原地区自体も寂れる。若い人にも経営に携わってもらいながら、石原をどんどん盛り上げたい」と話している。

 27日には記念セレモニーが行われ、約100人が参加。餅まきなどで祝った。(谷沢丈流)

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