2023.05.07 08:34
高知・室戸市のビワ収穫がピーク 寒波で不作でも「甘さは上々」
収穫の最盛期を迎えているビワ。不作でも甘さは例年並み(室戸市吉良川町丙)
同市では、同地区を中心に約40戸がビワを栽培。生育が早い「長崎わせ」「茂木」などの品種があり、4月中旬から5月末にかけて収穫される。
今年はビワの木に実がつき始めたタイミングで、強烈な寒波が襲来。寒さに弱いビワは実が凍結し、成長する前に地面に落ちるなど影響が出た。
年間約2トンを収穫する瀧本登さん(78)=吉良川町丙=は「実を包む袋を開けてみないと分からないが、売りに出せるのは昨年の3分の1くらいか」。約40アールの農園で栽培する萩野正美さん(83)=同=も「今年はどこの農園もビワの袋が少ない」と話している。
収穫は減ったものの、萩野さんは「例年通り甘さは上々」と太鼓判を押し、「一人でも多くの人に味わってほしい」と丁寧に摘み取っていた。ビワは近くの道の駅キラメッセ室戸の直販所「楽市」などに出荷される。(板垣篤志)