2023.05.05 08:36
僕ら植物・昆虫博士!2人仲良く野山を探索 夜須小3年・伊野君と6年・山下君―こどもの日特集2023
ハハコグサの上に乗ったオオカマキリを観察する山下敦斗君(左)と伊野聡一郎君(香南市夜須町)
母親のガーデニングの影響で幼少時から山野草好きな伊野君。「一度見た植物は忘れない」記憶力で、100種類以上が頭に入っているという。道端で気に入った草花を見つけて学校に持って行き、教室や先生の机に飾るのが日課。「花の形や色に癒やされる」と話す。
山下君は3年の頃、カマキリの羽の美しさや神秘的な脱皮の様子に魅了された。自宅で育て、「脱皮は一生で7、8回」と自力で突き止めるなど熱心に観察。ヤ・シィパークで昆虫の展示会を時折開いている高知大大学院出身の同パーク職員、舟木翔一さん(31)に〝弟子入り〟し、アドバイスをもらうなどして昆虫研究の腕を磨いている。
そんな2人は、伊野君が夜須小に入学した2年前に意気投合。休日になると伊野君は長靴を履き、山下君はカメラと電子顕微鏡、虫取り網を持って、近所の空き地や林道、山道を一緒に探索している。
「あ! ポインセチア」「カラスビシャク、キツネアザミ、ハハコグサもあるー」。駆け回る伊野君の後を山下君が追う。伊野君の手は、みるみるうちに花でいっぱいになっていく。
山下君もしゃがみ込んで「ヒガシキリギリスみっけ!」。近くにいたオオカマキリにもそーっと近づき、見事に捕獲。「赤ちゃんや、かわいい」。大事そうに容器に入れた。
見つけたものは互いに見せ合い、観賞し合うのがお楽しみ。それぞれの夢は「植物カメラマンか植物学者」(伊野君)、「教師か、昆虫を発信するユーチューバー」(山下君)。2人の冒険は、まだ始まったばかりだ。(玉置萌恵)