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2023.05.04 08:00

小社会 自慢の地場産品

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 高知でカツオのたたきを食べる県外客は、まず分厚さにたまげるようだ。一切れ1センチは当たり前。「高知の豪快さだよ」と農林水産省の職員が以前、赴任時の感想を話していた。

 その職員いわく、高知のカツオにはもう一つ特長がある。「うまいたたきがスーパーで普通に売られている」。もちろん鮮魚店や飲食店も質にこだわっている。これは昨年、東京勤務から高知に戻った小欄も強く感じる。

 都内のスーパーで一度買ったことがあるが、一口で後悔した。東京の人に話すと、笑いつつ肥えた舌をうらやましがられたものだ。高知のカツオ文化、カツオ愛のたまものだろう。

 それが数字でも示された。総務省の調査で、高知市の1世帯当たりのカツオ消費量・金額が全国52都市でトップだった。先日の本紙記事に「そりゃそうだろう」「そうでなくては」と感じた方もいたのではないだろうか。

 白菜漬けやしらす干しも上位なのは、普段の食卓を振り返ると納得。衝撃は、生鮮野菜や緑茶などが全国的に知られた産地であるにもかかわらず下位だった点だ。地元でもっと意識して消費するようにすれば、カツオのたたきのように一目置かれる存在になるだろうか。

 大型連休が後半に入った。きのう高知市のひろめ市場を訪れると、行楽客でにぎわい、たたきが飛ぶように売れていた。説得力にやや欠けるが、少しPRを。お土産には県民自慢の青果や新茶もどうぞ。

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