2023.05.03 08:30
満州でサクラを満喫「シン・マキノ伝」=第6部=【67】 田中純子(牧野記念庭園学芸員)
満州吉林・老爺嶺にて牧野富太郎(昭和16年、個人蔵)
翌16年、牧野は数えで80歳。5月に満州(現中国東北部)に赴くことになった。それは、吉林のサクラが美しくそれを満州鉄道が昭和天皇に献上したところ、天皇が非常にお気に召されてぜひ研究するようにというお話があったことから、満州鉄道では牧野先生に研究してもらいたいと考え、牧野を満州に招待したのであった。次女の鶴代が牧野に同行した。この旅行については…