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2023.05.01 08:40

モネの庭 入園最多8.8万人 施設新装・TV放映で注目 高知県北川村

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多くの人でにぎわうモネの庭。昨年の入園者が8万人を突破した(写真はいずれも北川村野友甲)

多くの人でにぎわうモネの庭。昨年の入園者が8万人を突破した(写真はいずれも北川村野友甲)

地中海の街をテーマにした「ボルディゲラの庭」

地中海の街をテーマにした「ボルディゲラの庭」

 北川村野友甲のモネの庭マルモッタンの入園者が2022年、有料となってから最多の8万8700人を記録した。近年の施設新装やテレビ放映などが奏功したとみられ、同園は「今後も愚直にモネの世界観を表現し、9万人超えを目指したい」と話している。

 同園は、画家クロード・モネが晩年を過ごしたフランス・ジヴェルニーの〝本家〟「モネの庭」から世界で唯一再現を許され、北川村が整備。2000年4月に開園し、入園無料だった当初は年間20万人近くを集めた。02年の有料化以降は年間5万~7万人で推移してきた。

 同園には、ジヴェルニーの庭園管理責任者が度々訪れ、植栽を監修してきた。和田昌敏支配人(66)は、好調の要因を「モネの精神性の表現を長年突き詰めてきたことが評価され、世間に広くPRできるチャンスにも恵まれた」と話す。20、21年は新型コロナウイルスのあおりを受けたが、その期間にテレビ番組「世界ふしぎ発見!」「情熱大陸」などで紹介され、注目度が高まったという。

 さらに開園20年を記念して地中海の街をイメージした「ボルディゲラの庭」を整備。入園客が減る10~12月の夜間ライトアップなど新しい魅力も加えた。その間、入園料の値上げがあったものの客足は伸びた。

 和田支配人は「これまでの地道な取り組みに加えて広報活動などに力を入れ、入園者を増やしたい。そこにわれわれの生きる道がある」と話し、今年は9万人突破を目指す。園内レストランのメニュー開発などで魅力を高めるという。

 同村もインバウンド需要などを見込み、キャッシュレス決済の導入や各種案内の多言語化に取り組む計画。5月4、5日は臨時駐車場を設けるほか、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線奈半利駅からシャトルバスを出す。(深田恵衣)

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