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2023.04.29 05:00

小社会 大型連休入り

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 ゴールデンウイークという言葉は映画界から生まれた。1951年の5月初め、獅子文六原作の映画「自由学校」が公開され、盆や正月をしのぐ大入りになったのがきっかけとされる。

 そういえば近年、聞くことが減った表現に「飛び石連休」がある。要因は週休2日制の定着などが浮かぶが、73年に導入された振り替え休日もその一つか。祝日法の改正で、祝日が日曜と重なれば月曜が休みに。ちょうど50年前の天皇誕生日、いまの昭和の日に初適用された。

 休みが増えた日本人。当時の本紙「閑人調」にこんな一文を見つけた。いわく、日本人は働き過ぎという外国の評判を国会が気にした法改正。「日本人だって休むときは休みますよ、休みゃいいんでしょう」

 時を経ても、日本人は「休みベタ」といわれる。みな一斉に休む祝日の数は欧米各国よりかなり多い。ところが、休む日数は有給休暇をたくさん取る欧州勢に逆転される。「周囲に迷惑をかけたくない」という気質は拭いがたいのかも。

 きょうから大型連休期間に入る。コロナ禍に伴う行動制限の緩和や、恵まれた曜日の並びで旅行の推計や交通機関の予約は好調という。日本人も気兼ねなく休める祝日の集中。ただ、感染症は去ったわけではない。ここは周囲に迷惑をかけない気遣いも要る。

 むろん、業種によっては今年も飛び石連休の人もいるだろう。小欄もその一人。近場で映画でも見に行くか。

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