米ＧＤＰ１・１％増　市場予想大きく下回る、１～３月

2023.04.27 21:58

高知新聞社

　米ＧＤＰ成長率の推移（四半期ベース）

　【ワシントン共同】米商務省が２７日発表した１～３月期の実質国内総生産（ＧＤＰ、季節調整済み）速報値は、年率換算で前期比１・１％増だった。伸び幅は市場予想の２・０％増を大きく下回り、２四半期連続で縮小した。

　米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は高水準の物価上昇率を抑えるために利上げを続けており、成長の失速につながったとみられる。ＦＲＢ内では、年内にも景気後退に陥るとの見方もある。米経済の停滞は日本を含む世界経済の減速につながる恐れがある。

　設備投資は０・７％増で前期から減速。住宅投資も金利上昇が打撃となり４・２％減と減少が続いた。個人消費は３・７％増となり、２０２２年１０～１２月期の１・０％増から拡大。個人消費の伸びにより３四半期連続のプラス成長は確保した。輸出は４・８％増、輸入は２・９％増だった。政府支出は４・７％増となった。

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