2023.04.26 01:02
日本初の月面着陸挑戦へ 宇宙企業ispace
月面着陸に関する発表会場に展示された着陸船の模型=25日午後11時56分、東京都江東区の日本科学未来館
宇宙ベンチャーのispace(アイスペース、東京・袴田武史社長)は26日未明、同社の開発した着陸船で月面への降下を始めた。午前1時40分ごろの着陸予定時刻を過ぎても成否は判明せず、同社が確認を急いでいる。日本の宇宙船は官民含めて着陸したことがなく、成功すれば日本として初の月面着陸。民間企業としては世界初の事例となる。
アイスペースの月面探査計画「HAKUTO(ハクト)―R」の第1弾として実施。同社は月への物資輸送サービスの実現を目指しており、今回は着陸技術の実証などを目的としている。
着陸船は、高度100キロで月の周囲を回る軌道を飛行。4月26日午前0時40分ごろから、主エンジンを噴射して速度を落とし、月面への降下を開始。機体の姿勢を調整しながら1時間ほどかけて着陸する予定だった。目標地点は月の北半球だ。
機体は高さ約2・3メートルで幅約2・6メートル。上部に荷物を搭載することができる。