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2023.04.22 17:01

知床観光船事故1年、捜査長期化 乗客家族ら国に不信感

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 海面上までつり上げられた観光船「KAZU 1」=2022年5月、北海道斜里町沖

 北海道・知床沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が悪天候下で沈没し、乗客乗員20人が死亡、依然6人が行方不明となっている事故は23日で発生から1年。国土交通省は船体の不具合が沈没につながったとみる一方、運航会社の桂田精一社長の責任追及に向けた捜査は長期化。家族の悲しみは癒えず、数々の問題点を見逃してきた国側にも不信感が募る。


 カズワンは昨年4月23日午前10時ごろ、知床岬まで往復するコースに出発。午後1時20分ごろ、乗客の一人が親族に電話をかけたのを最後に連絡が途絶えた。


 引き揚げられた船体は第1管区海上保安本部(小樽)が押収し、業務上過失致死容疑で現場検証した。


 運輸安全委員会は昨年12月、甲板にあるハッチに不具合があり、大量の海水が流入、沈没したと推定する経過報告を公表した。


 一方、1管などは悪天候が予想される中で出航した判断に誤りがあった疑いがあるとみて調べているが、豊田徳幸船長=当時(54)=が死亡していて、桂田社長らが出航の判断に至った経緯など裏付けは難航している。

(c)KYODONEWS

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