2023.04.21 17:06
高性能量子コンピューター稼働へ 今秋に、東大と日本IBM
量子コンピューターについて発表する東大の相原博昭理事・副学長=21日、東京都文京区
東京大と日本IBMは21日、国内最高性能となるIBMの次世代計算機「量子コンピューター」を今秋にかわさき新産業創造センター(川崎市)で稼働させると発表した。性能の目安の一つとなる「量子ビット」数は127で、北米以外での稼働は初という。創薬や人工知能(AI)などの研究や人材育成に生かす。
センターでは27量子ビットの量子コンピューターが稼働中で、大幅に性能が上がる。東大を中心に、企業や研究機関などが参加する協議会が利用できる。相原博昭理事・副学長は「スーパーコンピューターではシミュレーションできない領域まで、計算可能な範囲を広げられる」と期待した。