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2023.04.21 17:00

仏ボルドーでしょうゆ造り 和歌山企業とシャトー連携

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 しょうゆを仕込んだたるの横に立つ湯浅醤油の新古敏朗社長=3月19日、フランス南西部サンテミリオン近郊(新古さん提供・共同)

 和歌山県湯浅町の「湯浅醤油」が、フランス・ボルドーワインの老舗シャトー(醸造所)と連携し、フランス産の有機しょうゆ造りの事業化へ踏み出した。同町は「しょうゆ醸造発祥の地」として文化庁の「日本遺産」に認定されているが、和食人気や、日本の調味料に対するフランス料理界の注目を商機につなげ、世界への発信も狙う。


 発端は湯浅醤油の新古敏朗社長が2014年にボルドーのワイン造りを見学した際のひらめきだった。原材料は違っても、しょうゆもワインも醸造から生まれる。たるで熟成し、瓶詰めするのも同じ。「フランスでしょうゆを造ったら面白いのでは」。ワインだるをしょうゆ造りに使う効果を確認するなど実証を重ねた。


 「フランスで造るなら有機しょうゆを」とこだわった新古さんの連携相手となったのはサンテミリオン地区のシャトー・クーテット。約400年間、無農薬でブドウを育て続ける同地区でも珍しい造り手で、共同オーナーのアドリアン・ダビッドボーリユーさんは、伝統と現代性を併せ持つ計画に意気投合した。(サンテミリオン共同)

(c)KYODONEWS

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