2023.04.20 16:04
「政治をもっと身近に感じて」 若者発の主権者教育に注目
「選挙小屋」のイベントに参加した各政党のブース=3月25日、東京都世田谷区
10代35・42%、20代33・99%。昨年7月の参院選の投票率だ。いずれも全体の52・05%を下回った。若者の投票率が低迷する中、主権者教育が必要だと考え同世代に政治参加の重要性を訴える若者らがいる。「政治をもっと身近に感じてほしい」。イベントや出前授業が注目を集めている。
3月下旬、東京・下北沢に、ほとんどの国政政党ののぼり旗とテントが並び、小さなステージが設置された。北欧で行われている、投票の約1カ月前から主要駅前などで政治家と市民が直接意見を交わすために作られる「選挙小屋」にならった。10~20代の若者らが中心となって企画した。
主催者によると、日本初の取り組み。2日間で約700人の来場を見込んだが、雨にもかかわらず約3千人が訪れた。
議員の女性比率向上や政界進出について議論が行われたステージには立ち見も。
今春から大学生の太田勝也さん(18)は、各党のチラシを手に「選挙権を得たばかりで、いろんな政党の考えを知りたくて来た。違いが分かり面白かった」と話した。