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2023.04.18 11:56

今国会に提出せず協議の場を 学術会議が政府に勧告へ

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 政府の見直し案への対応を協議する日本学術会議の総会=18日午前、東京都港区

 日本学術会議の梶田隆章会長は18日の総会で、政府が検討中の学術会議法改正案について「今国会への提出を思いとどまり、日本の学術体制全般にわたる包括的・抜本的な見直しを行うための開かれた協議の場を設けるべきだ」とする勧告を政府に出すことを決めた。


 政府は会員選考に第三者の「選考諮問委員会」を関与させることなどを盛り込んだ学術会議法改正案の今国会提出を目指している。学術会議に対し、会員選考時に諮問委の意見を聞き、その意見を尊重することを求めている。学術会議側は、諮問委の介入で独立性が損なわれると批判しているが、政府側は「選考の透明性確保が必要だ」と主張している。


 梶田会長によると、今回の総会は法改正案の閣議決定前に開かれる最後の機会となる可能性が高いという。総会では拙速な法改正を取りやめるべきだとの声明を出すことも決定。「政府はわれわれの強い思いを真摯に受け止めて検討されることを期待する」と話した。


 総会に提示された声明案は「今回の法改正を『日本の学術の終わりの始まり』にしてはならない」と訴えた。

(c)KYODONEWS

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