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2023.04.18 08:39

うるおって、ふわふわ一番茶 高知県津野町で収穫始まる

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晴れ空の下、摘採機で刈り取られていく一番茶(津野町船戸)

晴れ空の下、摘採機で刈り取られていく一番茶(津野町船戸)

 茶どころの津野町船戸の布施ケ坂で16日、一番茶の収穫が始まった。黄緑色の茶葉は前日までの雨でうるおい、春の光を吸い込んでふわふわ揺れる。生産者は2人一組で摘採機をかけ、柔らかい若葉だけを丁寧に刈り取っていった。

 津野町では新荘川や四万十川源流へと下る谷の斜面で、23戸が茶を育てる。霧が出やすい谷筋は適度に風が流れて霜がつきにくく、上質な茶葉になる。

 計1ヘクタールで栽培する坂本健一さん(82)は「ここひと月、晴天と適度なお湿りがあった。上出来です」。52年前、茶の苗を植えた年に結婚した孝子さん(80)と、10キロを超える摘採機を息ぴったりで操る。

 「元気でおるためには趣味を持ちなさいと医者に言われてね」と坂本さん。「それで、私の趣味は茶畑ですわ。米寿までは続けたいね」。笑ってひょいと、摘採機を肩に担いだ。

 この後、一番茶と親葉が交じった親子茶、二番茶―と収穫は6月中旬まで続く。(蒲原明佳)

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