2023.04.17 19:14
岡山大、論文捏造で教授懲戒解雇 悪質性高いと判断、本人弁明せず
記者会見で頭を下げる岡山大の理事ら=17日午後、岡山市
岡山大の神谷厚範教授が2019年に発表したがん治療に関する論文に100カ所を超える実験データや画像の捏造があった問題で、岡山大は17日記者会見し、神谷教授を懲戒解雇にしたと発表した。14日付。処分通知の際に弁明の機会を与えたが、口頭でも文書でも意見は出なかったという。
岡山大は、捏造が極めて大量な上、ほぼ全てが故意によるもので悪質性が高いと判断。既に論文が他の研究者の論文に多数引用されており、社会に与えた影響が大きいとし、大学側は「厳正な処分をもって対処せざるを得ないと判断した」と説明した。
論文は19年7月8日付の科学誌「ネイチャーニューロサイエンス」電子版に発表。