2023.04.17 17:06
白亜紀後期地層から別時代の化石 長崎、推定基準の見直しも
長崎半島東海岸に分布する白亜紀後期の地層から見つかった、(左から)アンモナイト2種と二枚貝の化石=17日午前、長崎市役所
長崎市恐竜博物館などは17日、長崎半島東海岸に分布する白亜紀後期の地層から、これまで異なる時代に生息していたと考えられていたアンモナイトと二枚貝の化石が見つかったと発表した。化石による地層の時代推定の基準見直しにつながるとしている。
博物館によると、見つかったのはアンモナイト2種と二枚貝1種。うち、アンモナイト1種と二枚貝は、別の時代の地層を推定するための基準となる化石と考えられていたが、同じ地層から近接して発見された。約8370万年前のものと考えられるという。
調査した福井県立恐竜博物館の中田健太郎研究員(39)は「基準を見直す問題提起ができたことは重要だ」と話した。