2023.04.16 05:45
中国、衛星打ち上げ成功 残骸が台湾北方に落下
気象観測用の人工衛星「風雲3号G」を搭載して打ち上げられたロケット=16日、中国・酒泉衛星発射センター(新華社=共同)
【北京共同】中国は16日午前9時36分(日本時間同10時36分)、気象観測用の人工衛星「風雲3号G」を打ち上げ、軌道投入に成功した。中国当局は、沖縄県・尖閣諸島に近い日本の排他的経済水域(EEZ)の一部を含む台湾北方に、飛行や航行禁止区域を設定。台湾国防部(国防省)は残骸の一部が台湾北方の海上に落下したが被害はなかったと発表した。
衛星は降水量の観測を行い、自然災害の被害低減などのために利用される。中国は当初、16~18日の3日間に飛行禁止区域を設定すると周辺国・地域に通知した。しかし台湾当局が主要飛行ルートに当たると抗議、期間が短縮された。