2023.04.15 22:15
スーダン軍と民兵組織戦闘 首都で銃声、死傷者
スーダンの首都ハルツームで立ち上る煙=15日(ゲッティ=共同)
【カイロ共同】スーダンからの報道によると、首都ハルツームなどで15日、スーダン軍と民兵組織「即応支援部隊」が戦闘を繰り広げた。激しい銃声や爆発音があり、少なくとも市民ら3人が死亡し数十人が負傷した。即応支援部隊はハルツームの国際空港や大統領府などを掌握したとの声明を出したが、軍は全ての空港と基地を維持しているとし、空爆も行った。
スーダン軍は2021年10月にクーデターで実権を掌握した。民政移管に向けた協議が続いていたが、即応支援部隊の軍への統合などを巡り、両者の間で緊張が高まっていた。双方は相手側が戦闘を始めたと批判した。
即応支援部隊は2000年代のダルフール紛争で住民を虐殺した民兵組織が母体とされる。軍は同部隊を「反政府勢力」だと非難。現地からの映像では、ハルツームなどで黒煙が立ち上り、飛行する戦闘機も見られた。北部の町メロウェでも戦闘があり、即応支援部隊は空港を掌握したと主張した。
在スーダン日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていないが、確認を進めている。