2024年 04月29日(月)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.04.15 08:35

アニメ関連2社が高知市に拠点  ウェブ漫画・フィギュア制作

SHARE

フィギュアなどが置かれた吉本3Dファクトリーの拠点。隣室にワンダーウェーブが入居した(高知市はりまや町2丁目)

フィギュアなどが置かれた吉本3Dファクトリーの拠点。隣室にワンダーウェーブが入居した(高知市はりまや町2丁目)

 高知信用金庫が県などと連携して進める「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」で、東京と神戸市に本社を置く2社が高知市に拠点を整備し、14日に県庁で浜田省司知事に報告した。いずれも同市はりまや町2丁目の同信金第1別館4階に入居し、デジタルコミックとフィギュアの3D造形を手掛ける。

 同プロジェクトは、県内にアニメ産業を集積して地域活性化につなげる官民連携の取り組み。今回、アニメ化やキャラクター化によって社会課題の解決を目指しているワールドエッグス(東京都港区)と、フィギュアの3D造形を手掛ける吉本アートファクトリー(神戸市)が進出した。

 ワールド社は、知的財産事業を分社化した「ワンダーウェーブ」を設立。ウェブトゥーンと呼ばれる、スマートフォンなどで縦にスクロールして読むデジタルコミックを制作しており、新拠点で室戸市出身の主人公が幻の海洋生物を探す物語を連載する予定という。

 アート社は「吉本3Dファクトリー」を整備。フルカラー3Dプリンターを3台置き、フィギュアの量産や販売、プロモーションを担う。金型を使うよりも制作期間が75%短縮でき、精度も高いという。両社とも3月7日に拠点を設立し、操業を始めた。

 県庁でワンダー社の波房克典社長(49)は「ウェブトゥーンは急成長市場。高知は絵がうまい人が多いと感じており人材を発掘したい」と報告。吉本3D社の吉本大輝社長(27)も「3Dプリンターは多品種少量製造に向き、多様化するコンテンツを拾いきれるのが強み。原作を生む企業の近くでチャンスを広げたい」と語った。(竹内悠理菜)

高知のニュース 高知市 まんが 経済・産業

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月