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2023.04.13 08:34

沖の島航路に新船 運航時の揺れ軽減 高知県宿毛市

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新たに就航した市営定期船「おきのしま」

新たに就航した市営定期船「おきのしま」

 宿毛市の片島港と沖の島、鵜来島を結ぶ市営定期船航路に新造船「おきのしま」が就航し、12日から運航を始めた。従来よりも運航時の揺れを軽減させたほか、車いす利用者が自力で乗船できるリフトも搭載した。

 新船は、これまで運航してきた「すくも」と同規模で全長27メートル、重量84トン、船員を含め最大76人が搭乗できる。事業費は約5億6500万円。片島―母島間を従来と同じ50分で結ぶなど、所要時間やダイヤに変更はない。建造から20年が経過した「すくも」は12日の午前便で役割を終えた。

 この日は片島港の乗り場で就航式が行われ、行政関係者や沖の島町の住民など約40人が出席。母島地区の松本伸区長(71)は「島には高齢者が多く、設備の充実はありがたい。観光客も増えてほしい」とほほ笑んだ。中平富宏市長は「障害のある人にやさしい船となった。安全運航に努めていく」と話していた。(坂本出)

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