2023.04.11 11:12
諫早訴訟、漁業者側が上告 開門認めない判決に不服
3月、福岡高裁の判決を受けて開かれた漁業者側の報告集会=福岡市
国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防閉め切りで漁業被害が出たとして、沿岸の長崎県の漁業者が国に排水門を開くよう求めた訴訟で、原告側は11日までに、一審長崎地裁判決を支持し、原告側の控訴を棄却した福岡高裁判決を不服として最高裁に上告した。10日付。
長崎の漁業者による第2、3陣訴訟。3月28日の高裁判決は「事業が漁場環境の悪化を招いた高度の蓋然性がある」と認定する一方、公共性や公益性があるとして原告側の主張を退けた。第1陣は2019年、最高裁で「非開門」の判断が初確定し原告側が敗訴した。